保健から

梅雨の季節がやってきました。梅雨時期はお洗濯が一苦労ですね。
洗濯物の生乾きの臭いは雑菌が繁殖している『雑菌臭』と言われています。
良い香りの洗剤で臭いを消したい!という思いもありますが・・・ちょっと待ってください!
洗剤や柔軟剤などの香料には化学物質が使用されていることがあります。
香りなどの化学物質に困っている人がいます!
『化学物質』で体調が悪くなる『化学物質過敏症』という病気を知っていますか?
私たちの身の周りには、化学物質がいろいろな形で使用されていますが、ごくわずかな化学物質でも「息苦しさ」「頭痛や吐き気」「だるさ」「咳が止まらない」などの様々な症状が現れる病気です。
『化学物質過敏症』は空気中に漂う化学物質に反応します。衣服に残る洗剤の香りや普段使っているシャンプーや洗濯洗剤、柔軟剤などの人工的な香料に含まれる化学物質を生活の中で微量でも長期間にわたり体内に取り込むと、化学物質の許容量を超えてしまい『化学物質過敏症』という過敏症状をきたすとされ、人によってその症状は多様です。

どのような物で症状が出やすいのでしょうか?
- 洗濯洗剤(合成洗剤 抗菌成分入り)
- 柔軟剤(香り付き)
- 香りの強いもの
- シャンプー
- リンス
- 制汗剤
- 消臭除菌スプレー
- 清掃洗剤
- 香り付きの文房具(消しゴムや揮発性のマジックやマーカー)
- 床ワックス
- ペンキなどの塗料
- 接着剤
- 建材や家具の塗料
- 化粧品
- 香水
- 芳香剤
- タバコのにおい
など

化学物質過敏症の症状を起こしにくくするために周りの人ができる事
- 料の物を使用する(洗濯洗剤、柔軟剤など)
- 人工的な香料のあるものの使用量をできるだけ控える
- 洗濯洗剤を合成洗剤から石鹸成分の無香料の洗剤を使用する
梅雨時期のお洗濯は苦労しますが、『香り』で体調不良になる人がいる、他の子どもや家族にも症状が出ることがあることを理解して、香料の強い製品の使用は控えるようにしたいですね。
