保健から
風邪をひかないためには、何をする?
免疫には、体内に侵入したウイルスや細菌などの病原体と戦った時に、その武器(抗体)を残しておき、次に同じ病原体が侵入したときに速やかに撃退できる仕組みがあります。
そのため、子どもは成長とともに風邪をひきにくくなります。
ただし、風邪の原因となるウイルスは200種類ほどあると言われており、コロナやインフルエンザのように変異しやすいウイルスや、ノロウイルスのようにタイプが違うウイルスもあるため、何度も風邪症状が出ることになります。下記の『3つの保』で風邪を防ぎましょう。
- 体を保温する
体を冷やすと風邪をひきやすくなりますが、子どもは大人と比べて体温が高いため厚着をしすぎると熱がこもりやすく発汗し、体が冷えて逆効果となります。真冬は、厚手の服ではなく、薄手の服を重ね着するほうが、中に空気の層ができて保温効果が高まります。また、暑くなったらこまめに脱いで調節できます。 - 室内を保湿する
空気が乾燥すると鼻やのどの粘膜がダメージを受けますし、ウイルスが浮遊しやすくなります。加湿器を使ったり、室内に洗濯物を干したりして乾燥を防ぎましょう。 - 体を保護する
保護とは「気を付けて守ること」。 季節の食材を食べて、体を動かし、よく寝る、規則正しい生活を心がけて健康を守りましょう。
子どものマスクは?
- マスクをつけるリスクもある
小さな子ども、特に赤ちゃんは空気の通り道が細いため、マスクをつけると息苦しくなりやすく、体に負担がかかります。また、表情や顔色を隠してしまうため、体調不良のサインに気づきにくくなってしまいます。特に2歳以下の子どもにはマスクをつけないで! - 咳、鼻水のある時は無理をさせないで
咳や鼻水などの風邪の症状がある時は、マスクをつけて外出させるのではなく、家でゆっくり過ごして体を休ませましょう