保健から

新年度がやってきました。
新しい環境は子どもたちにも負担になるものです。
まずは、普段の体調の変化に気づけるように、平熱を知っておきましょう。
子どもの平熱・発熱って?
子どもの平熱は成人より高めで、年齢が幼いほど高い傾向にあります。
子どもは一般的に発熱に強いので、37.0℃程度の発熱でも元気にしていることが多いです。
- 【平熱】
乳児(1歳まで) …36.3~37.4℃
幼児(年長さんまで)…36.5~37.4℃ - 【発熱】
感染症法では、37.5℃以上を「発熱」、38.0℃以上を「高熱」としています。
一度受診していても、発熱が4日以上続くときには診断が変わることがあります。
再度受診をしましょう。

お子さんの平熱をご存じですか?
- 毎日同じ時間帯での検温を習慣にしましょう!
平熱は1つではなく、時間帯によって異なります。体温は1日のうちで1℃以内程度の変動があり、午前4時頃が最も低く、午後から夕方にかけて高い状態になります。平熱は時間帯によって変わるので、同じ条件での測定を心がけましょう。例えば、食後すぐや入浴後、眠い時、活動後の体温は上がります。一般的に子どもの発熱の目安は37.5℃ですが、個人差があります。特に0歳児は環境の影響を受けやすく、一日の中でも変動します。「朝起きて顔を洗ったら測る」「朝食後に測る」など、検温のタイミングを決めましょう。

『ワキ』での検温方法・注意点
〈測定前の注意点〉
- 授乳や食事、入浴、運動などをしたあとや、外出から帰宅後の30分間は検温に適さないので避けてください。
- ワキの汗はしっかり拭きとります。濡らしたタオルで拭くと皮膚温を下げてしまうので、乾いたタオルなどで拭きとります。
- 長時間布団に入っていたり、厚着をしていたりすると熱がこもりやすいのです。
- ワキの中心と外側では体温が異なります。斜め上や横から体温計を差し込むのではなく、下に伸ばした腕に対して30~45度くらいの角度で、斜め下から差し込むと、ワキの中心に当てることができます。
- ひじをワキ腹に密着させ、しっかり閉じることが大切です。大人が腕を軽く押さえてあげましょう。手のひらを上向きにするとワキがしまりやすいです。
- 体温計が動いたり、当てている位置がずれないよう注意します。
〈測定方法〉
- ワキのくぼみの中央に体温計の先端を当てます。
- 体温計が上半身に対し30度くらいの角度になるようにして、ワキをしっかり閉じます。 赤ちゃんは膝にのせ、うしろから抱きかかえるようにして測定すると、ワキをしっかり閉じることができます。赤ちゃんが眠っている場合も、手で押さえてワキを閉じてあげましょう。
- そのまま動かさないようにします。
予測式体温計なら電子音が鳴るまで待ちます。
水銀体温計や実測式体温計の場合は、10分以上たってから取り出します。
